- HOME
- 期外収縮
期外収縮とは
期外収縮とは、期待外れに早いタイミングで電気信号が発生する不整脈のことを言います。
症状としては、少し速い脈がまじり、脈が速くなる、脈が乱れるといったものです。逆に脈が一拍抜けるような感じや、喉がつまる・胸がおされるなどと感じることもあります。
しかし、健康な体でも多少の期外収縮を認めることはあります。何の症状もなく生活している方が多いのも特徴です。
期外収縮の診断と治療
期外収縮の診断で重要なことは、心臓の部品、例えば心臓の「筋肉」、逆流を防ぐ「弁膜」、心臓の表面を走る「冠動脈」などの異常を伴っている期外収縮と、明らかな部品の異常を伴っていない期外収縮を区別することです。
部品の異常を伴っている期外収縮では、部品の異常を修正する治療(心臓を楽にさせるような治療)が必要です。
例えば、筋肉が弱っていればそれを保護する薬剤を使用します。
弁膜の異常が強ければ、外科的な弁置換術を行ったりします。
一方、明らかな部品の異常を伴っていない期外収縮は、ほとんどの場合、命には関わりません。ですから、困った症状を伴っていなければ、基本的に放置しても問題ありません。
命に関わりがないということがわかっていても、生活に支障が出るほど気になるというのであれば、まずは内服薬で症状の軽減を図ります。
いくつかの種類を試してみても困った症状が残るという場合や期外収縮によって心不全が引き起こされている場合には、期外収縮の発生源を灼くカテーテル治療を行うこともあります。
期外収縮の検査
診断は心電図で行います。
動悸など、何らかの症状があるときは、その症状と期外収縮のタイミングが一致しているかが重要です。
健診などでみつかった無症状の期外収縮は、1日でどれくらいの数がでているのか、頻度を調べる必要があります。
期外収縮から心房細動や心室頻拍・心室細動を生じることもあるので、24時間の携帯心電図検査(ホルター心電図検査)などの心電図検査を行います。
期外収縮の中には、器質的心疾患(虚血性心疾患や心筋症、弁膜症など)が隠れている場合があります。
胸部X線撮影や心エコー検査、血液検査を行い、詳しく検査します。